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2013年11月22日 (金)

vol.111 【 スピードスケート 長島圭一郎もW杯ソルトレーク大会で今季初V 】

波乱のシーズンスタートから這い上がり、

1454766_412556505538073_472168347_nソチ五輪代表をほぼ手中にした。

スピードスケートのワールドカップ第2戦最終日は
2013年11月17日、ソルトレークシティ(米国)で行われ、
男子500mの長島圭一郎は加藤条治(ともに日本電産サンキョー)の
日本記録まで0秒03に迫る34秒24の好タイムをマークして今季初勝利を挙げ、
15日に優勝した加藤とともにソチ五輪出場をほぼ確実にした。

長島は北海道:池田高校3年で長距離から短距離に転向し、
日本電産サンキョー入社後の2006年11月にW杯初優勝を果たした。
同年のトリノ五輪代表4人にも滑り込み、
500mは13位、1000mは32位となった。
2大会連続代表となった2010年バンクーバー五輪500mは、
製氷車のトラブルで1時間以上競技進行が遅れた異常事態のなか、
1本目35秒108の6位から2本目は全体トップの34秒876をマークして銀メダルに輝いた。
「天才」加藤(トップアスリート列伝 vol.110参照)より
2学年上の長島は遅咲きの競技人生だったが、
トラブルに動じない集中力が際立ったレースだった。

今季も波乱のスタートだった。
W杯代表選考を兼ねた10月の全日本距離別選手権で、
1本目で首位に立った直後に、
スケートの刃で右手親指を切って10針縫う大ケガをし、
直後の2本目はフライングで失格してしまった。
実績からW杯代表に選ばれたものの、格下のBクラスからの出場。
(日本スケート連盟はAクラスでの成績でソチ五輪代表の半数を決定する方針)
開幕戦で首位に1000分の1秒差に迫る好成績をあげて、
第2戦ソルトレーク大会からはAクラス出場が認められていた。
15日のレースは14位に終わっていたが、
「五輪も2レース。切り替える練習だと思った」
と気持ちを高め、17日のレースで頂点に立った。

「(わずかにバランスを崩したが)
ミスをすぐに修正できて、大きなミスにならなかった。
やっとこれからオリンピックに向けて気持ちを切り替えていける。
引き締まった感じだ」
勝負の季節を迎え、
切り替えの速さと集中力を武器に、
ソチ五輪の頂点を目指す。

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