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2013年10月31日 (木)

vol.105 【 スピードスケート菊地彩花 全日本距離別1500m国内最高で初V 】

大器と期待されてきた入社8年目の26歳が、

1426727_403173416476382_1180202879_初めて全日本距離別のタイトルを手にした。

2013年スピードスケート全日本距離別選手権1500mは、
10月25日に長野・エムウェーブで行われ、
26歳の菊地彩花(富士急)が
日本のエース:小平奈緒(相沢病院)をラスト1周で豪快に逆転して
1分58秒12の国内最高記録で初優勝した。

菊池はスケートコーチだった母:初恵さんの影響を受け地元:長野でスケートを始めた。
中学3年時には全国中学大会3000m優勝。
長野:佐久長聖高3年時は高校総体3000m2位。
2010年2月の全日本選手権では総合優勝を飾り、W杯に初出場したが、
以来3シーズンは頂点から遠ざかっていた。
昨季はW杯代表漏れを味わった不振のシーズンとなり、
ソチ五輪会場での世界距離別選手権も日本代表から漏れた。

悔しさをバネに自己管理を徹底し、
大晦日、元旦を返上して練習を積み重ねた。
筋力トレーニングにも時間を割き、
前半のスピードを楽に出せるようになった。
169cmの恵まれた体を活かした滑りが出来るようになってきた。
富士急の黒岩彰監督は、
(1988年カルガリ五輪500m銅メダリスト。
元プロ野球西武ライオンズ球団代表)
「大器にようやく芽が出てきた。
僕は期待されてダメだった84年サラエボ五輪では叩かれた。
菊池も同じで時間がかかる。
苦い経験がいい肥やしになった」
と、自身と愛弟子を重ね合せて目を細めた。

「良いスタートが切れた。
浮かれてばかりいられないけど、
(優勝は)うれしいです。
やってきたことが形になってきた」
あくまでも冷静な遅咲きの大器が、
勝負の年に最高のスタートを切った。

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